本間一平さんから、先日干していた大根の漬け込みに入っているとの連絡が入った。
今日は12月10日なので、あれから11日ばかり経ったことになる。さっそく笹原にある「三島農協 笹原出張所」に出かけることにした。
本間さんの畑から車で2~3分のところにあり、ここで漬け込み作業を行っているとのことだ。
中に入ってびっくり!
すでに漬け込みが終わった樽がずらっと並んでいる。
奥に積まれているケースの中には、天日干し済みの大根がごろごろ。みんないい感じに干し上がっている。
お父さんの国昭(くにあき)さんが、重さを測りながら、一樽に入れる大根の量を揃えておられた。
さて、樽詰めの様子を説明すると、
①まず空の桶にビニール袋を敷き詰め、そこに塩と色粉をまぶしたぬかを均等に敷く。
②大根を1本づつすき間ができないように端から敷き詰めてゆく。
③最後に残った隙間に小さめの人参をぎゅっと詰め込む。
⑤敷き詰めた大根の上をまんべんなくぬかで埋める。
⑥①~③の作業を繰り返し、大根が4段で桶の上までちょうど埋まる。
⑦最後にぬかをかけてビニールの口を縛る。
という工程になる。
私もちょっとやらせてもらったのだが、簡単そうに見えて、大根が樽全体にうまく平らになるようにするのが難しい。一平さんは、素早く太さを見極めて、細いところを重ねて高くしたり、太いところがかたまらないようにして、均等な高さに並べてゆく。
桶が詰め終わったとき、ケースの中に大根が一本も残っていないのは、さすが!
笹原を含む箱根西麓地区は人参の栽培も盛んで、「三島にんじん」と呼ばれ、馬鈴薯やさつまいもとともにブランドになっている。
本間さんが大根の漬け込みに使うのは小ぶりのものだ。
今日は、奥さまの亜樹子(あきこ)さんも重要な戦力として加わっておられる。
1シーズンに漬け込むたくあんは、およそ1万本とのこと。
すごい!
それだけの本数を1本づつ漬け込むのは、本当に手間のかかる作業だ。それもこれも美味しいたくあんをみんなに食べてほしいという思いからなんだよなぁ。
この桶には、大根だけじゃなく、本間さんたちご家族の愛情もぎゅっと詰まっているとあらためて感じた。
数日この作業が続くらしいが、漬け込んだ大根は2週間ほどで食べごろのたくあんになるとのこと。
少し前に漬け込んだのがあるとのことで、もちろん、さっそくご相伴にあずかる。(^_^)
自然でやさしい味わいと、決して硬くないが、しっかりとした噛みごたえのある食感は、肥沃な斜面でたっぷり日光を浴び、箱根山から吹き下ろす寒風で旨みをぎゅっと凝縮した三島たくあんだからこそ出せる味なのかもしれない。
あらためてそんなことを感じた一日だった。
一平さんと国昭さん。とってもやさしいお二人をパチリ。
一平さんと亜樹子(あきこ)さん。お子さんは女の子らしいが、亜樹子さん曰く、一番手がかかるのは長男の一平さんとのこと。(笑)
みなさん、ありがとうございました。本間さんご家族に感謝!
三島天日干し大根|「たくあんになる」の巻
投稿日:2019年12月11日 更新日:
執筆者:kominami